ひまわり山の会

2003年7月・富山、長野、岐阜
 黒部、立山
アルペンルート

西穂高岳
独標


【平成15年黒部立山アルペンルート、西穂高登山の旅】

7月19(土) 観音寺発 6:47→しおかぜ4号→岡山着7:53 岡山発8:22→ひかり112号→京都着9:34
京都発 10:09 →サンダバード11号 →富山着12:54富山 →電車→ 立山口 →立山ケーブル→ 美女平 →高原バス→室堂
標高2450mホテル立山泊
7月20(日) 室堂発7:45 →トロリーバス→ 大観望 →ロープウエー→ 黒部平 →地下ケーブル→ 黒部湖→徒歩→ 黒部ダム駅→トロリーバス  扇沢 →路線バス→ JR信濃大町駅信濃大町駅発→JR大糸線→ 松本着。  松本発 →新島々、平湯温泉経由路線バス→ 新穂高温泉 新穂高温泉→ロープウエー→ 西穂高口標高2156m →徒歩1:30標高2385m 西穂山荘泊  
7月21(月) 西穂山荘発 5:30 →徒歩0:20→ 丸山5:40→徒歩1:20→西穂独標7:00 (2,701m)
西穂独標発7:00→
徒歩1:10→西穂山荘着8:10  西穂山荘で休憩 西穂山荘発8:30→徒歩1:00→ 西穂高口9:30→しらかば平『神宝之湯』露天風呂の温泉入浴→新穂高温泉着11:00 新穂高温泉発12:30 →濃飛バス→ 平湯温泉発 → 高山着14:00   高山市内休日当番薬局見学高山発15:08ひだ14号 → 名古屋着17:36。名古屋発18:34のぞみ23号→岡山着20:14 岡山発20:21→しおかせ29号→ 観音寺着21:25

信濃路を快走する
在りし日の『あずさ2号』
西穂高独標山頂2,701m
背後は笠ヶ岳

西穂独標(にしほどっぴょう) 2701メートル  2003.7.21  
前日は立山黒部アルペンルートで室堂で一泊して、扇沢、信濃大町、松本より新島々、沢渡及び安房トンネルを通り平湯経由で新穂高温泉へ到着。登山準備を整えて、岐阜県側の新穂高温泉駅から出発。二つのロープウエーを乗り継ぎ、計12分で一気に2156メートルの雲上の西穂高口駅へ到着珍しい2階建てのロープウエーでした。西穂高口駅周辺の観光客用に整備された自然公園の千石園地を通り抜け、入山届を提出して「登山装備してない人は立ち入り禁止」の立て札を横目に登山道に踏み入る。小さなアップダウンが続く尾根筋の樹林帯を通り。 1時間30分程息を切らしながらジグザグの急な道を登っていくと今夜の宿である西穂山荘に午後4時30分に着いた。午後9時に消灯、翌2003年7月21日朝4時30分起床食事を済ませ小雨の中レインスーツを着用して5時30分出発登山道は、山荘北のこんもりとした丸山を突っ切る。ハイマツ地帯に咲くかれんな高山植物に、「日本アルプスに来たんだ」と、わくわくさせられた。西穂山荘は標高 2,385m の森林限界に位置します。山荘から下は樹林帯、上はハイマツが覆う岩稜帯となっています。山荘から15分程登り、“丸山”と呼ばれるなだらかな丘陵地帯に出ると、北アルプスのダイナミックな山容が突然姿を現します、正面には独標から西穂高岳山頂、その右手には前穂高岳・明神岳が連なり、更に六百山・霞沢岳の麓には帝国ホテルや大正池など上高地の展望を見下ろせますが霧雨に霞んで時折雲の間から。左手には双六から笠ヶ岳、遠くに加賀の白山を望み、後方には焼岳・乗鞍岳と、まさに360度の大パノラマが広がるはずでしたが霧雨の為視界が悪く霞んで見えるだけでした。 三十分ほど歩くと、ガレ場の急な斜面に出て、一時間ほどで荒々しい西穂独標の岩壁の下に立つ。両側が谷にスパッと切れ落ちている。この登りが一番キツイところでした。石が浮いており、雨に濡れて滑る危険もありるので不用意に足を進めると滑るおそれもありました。独標への最後のアプローチは岩場をほぼ垂直に登ります。岩につけられた「○」を目印に3点支持を行いつつ慎重に足を運び十分前後で頂へ。岩場の頂に立つと、素晴らしい展望が迫ってきた、丁度雲が去れて雲の間から眼下の上高地が箱庭のようで、西穂高岳が目の前に迫りパノラマの風景に圧倒されて、しばらく言葉が出てこなかった。目の前に活火山の焼岳、その奥に乗鞍岳が、北には穂高連峰の荒々しい岩稜(がんりょう)どっしり構えている。  西穂独標(岐阜県上宝村)は、森林限界に立つ西穂山荘(2385メートル)から西穂高岳(2909メートル)に至るピーク中の最南端に位置する。手軽に挑戦できる北アルプス入門コースだが、小雨の中でも「三千メートル級の高みに立った」との満足感は十二分に得られた。この度の西穂高独標に残した足跡は大きかったと思います。この3日間に50,000歩あまりを歩き得た知識と経験は必ず今後に役立つことと信じています。 今回の登山は初心者の参加もあり安全で、初心者でも登れる西穂高独標(独立標識地点)迄を予定しました。独標から先は2時間程で西穂高岳へ、その先の奥穂高岳へ凅沢岳へ北穂高岳へそして槍ガ岳へと3000m級以上の山々が続きますが、この区間は北アルプスの無雪期縦走路では、日本の山では最難関の区間で高度の登山技術と経験と判断力と体力を必要します。いつの日か時間と体力をつくって再び穂高の山を訪ねることができる日を楽しみに独標を後にして、岐路につきました。頂から数メートル下の岩場のくぼ地に、小さな慰霊碑が立っていました。1966(昭和41年)8月1日午後1時30分頃、登山中の松本市内の有名高校深志高生11人が一瞬の落雷で死亡、13名が負傷した遭難碑がありました。三千メートル級の山の厳しさを改めて教えられました。一歩一歩、慎重に下った。                    

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京都駅0番線で10:09発の特急サンダーバード11号富山行きの入線待ち 富山電鉄で富山から立山へ移動始発駅富山にて 室堂で立山の『水玉殿』の湧水、冷たくってミネラルたっぷり美味しかった 残雪の『室堂』後方が有名な室堂山荘
立山黒部アルペンルート残雪の『室堂』にて 大観望、立山連峰を望む。立山と後立山に囲まれた黒部平より 黒部ダム立山連峰と後立山の北アルプスの大パノラマ大迫力の観光放水 殉職者慰霊碑黒部ダム工事で犠牲になった171人の名前が記されている
昼食に信州そばに舌鼓後アルピコタクシーと上高地、安房トンネル手前にて 西穂高登山道、入山届をここで提出『これより登山道』の看板を通りいざ西穂へ 登山届を提出して「登山装備してない人は立ち入り禁止」の立て札を横目にここから西穂高登山道に入る 西穂山荘から15分登った所にある『丸山』西穂高、独標が見える北アルプス全貌の特別スポットだが

目前の独標、天気が良ければこの景色が見られたのだが「○」の白いペンキを探して登っていく 西穂高独標からの焼岳、乗鞍岳と眼下に上高地を 独標目前『ファイト!一発』CMに採用されますかな?
独標最後の岩場垂直に切り立った岩を3点支持で慎重に登る 西穂高独標2,701m  2003年7月21日天候雨 高山市内おみやげ店頭で 飛弾高山の宮川にて